top of page
検索

On Liberty 1

  • scallopshcolarship
  • 2024年4月6日
  • 読了時間: 4分

更新日:4月28日

JOHN STUART MILL

On Liberty and The Subjection of Women / Edited by ALAN RYAN (PENGUIN CLASSICS)

読んだ箇所:P7-21 Chronology, Introduction

Key words:

Utilitarianism; Benthamism, Liberalism, Socialism, Radical, Individual autonomy, Reformer, Divine right (of kings), Absolute authority

 

良く知らなかった言葉についての調べもの …主にブリタニカ国際百科事典による。

・Civil War(市民革命、ブルジョア革命)➩私有財産制の確立、立憲主義、資本主義化の一層の促進

・Puritan Revolution(清教徒革命);17世紀半ば、イギリスの市民革命。チャールズ1世が処刑され共和制になる。53年にクロムウェルが武力で議会を解散させ、独裁政権を成立させる。60年に王政復古でチャールズ2世が即位。

・Puritanism(清教主義);イギリス国教会内部から生じたプロテスタントの一派。カルバン主義で、教会の国家からの独立を主張した。➩一部がアメリカへ移住した。

・Milton ; イギリスの詩人。“Paradise Lost”と“Areopagitica”がとくに有名。言論・出版の自由を訴え、絶対王権に反対した。

 Introductionを書いたALANによると、ミルトンの「失楽園」を読んだ人は、ミルトンがDevil’s Partyの一員だと考えるらしい(笑)。

 ミルはanti-Calvinistだった。一方ミルトンはプロテスタントだった。

 

意味が分からなかった英文

P6  "he became something close to a one-person higher-education system … offering a course of advanced thinking on philosophical, economic and political matters."

P21 "the familiar protestant view that a man who took his beliefs on trust from others had no real beliefs"

 

印象に残った文章など

P0 "He then set out to re-educate himself by reading opponents of the creed in which he had been reared,"

P7 "a passion for individual autonomy that exactly matched his own wish to be the master of his own fate and to speak with his own voice rather than his father’s or Bentham’s"

P21 (ミルトンが、例え神から与えられたものだとしても絶対王権を否定するとしていたことを受けて)"There are those also who suspect that such a psychological disposition is a key ingredient in liberalism"

 

自分なりのまとめ

 ミルは功利主義者になるべくして教育されたので、社会政策や個人の道徳の目的は幸福追求であるべきだと考えていた。そこで、権力を行使するものとされるものとが分かれていたら権力側が権力を持たないものを搾取することが起こるため、社会全体の幸福追求にとって望ましくない。従って民主主義こそがより良い政治制度であるということになる。

 しかし、社会全体の利益とは何なのか。地主や貴族は社会の敵として、彼らの利益は無視するのが望ましい民主主義なのか。

 そこでミルが出した答えは、どのような社会集団も、他の社会集団に対する圧政を敷くべきではないというものだった。また、ミルは女性参政権も男性同様に認められるべきと考えていた。

 テイラー婦人はミルが「自由論」を書くにあたっての重要な協力者だった。彼女も個人の自律と自己啓発、男女の平等を熱心に支持していた。


感想

 ミルは父とベンサムによって英才教育を受け、急進的な意見を持つ著述家となったが、その後精神的な危機を経て、コールリッジなどの文学に触れ、思想的に脱皮する。晩年には、功利主義を改良したような思想を持つようになる。

 これは、芸事における「守破離」の実践のようなものか。

 教育の真の目的が、自分で考える力をつけること、自分が受けてきた教育(師)に逆らうことを自分で選択できるようになることだとすると、ミルの父は教育に成功したんだね。

 ちょこちょこ出てくる「人類の進歩」的な言葉。“the stage of historical progress”とか“human development”とか。ミルが生きたのは19世紀だから、清教徒革命、産業革命、フランス革命、アメリカの独立などの歴史を見てきて、まさに社会は変わっていくものだと自然に考えられた時代なんだろうな。女性参政権はミルの生きている間には実現しなかったけど…。

 革命がぼこぼこ起きる世の中では、何が真理なのか自明ではなくなる。

かといって、これが真理です、間違いない、ついてこい!と言ってくれる人はむしろ信用できない。

 だから、絶対に正しいことがある、正しい人に従おうと考えるのではなくて、自分で考えよう、既存の道徳に囚われずに自由に考えよう、ほかの人たちと話し合おう。

これは大変なことですよ。こんなん、Devil’s Partyですよ(笑)。自由以外の原則(既存の権威、宗教、道徳)をないがしろにするのか!

 でも、ミルはめちゃくちゃな無法者ではなかった。何なら社会的に尊敬されて議員にもなってた。

それはなぜなのか、続きを読んでいきたいと思う。

最新記事

すべて表示
政治家の話と私事に関する省察

NY市長にマムダニ氏が当選し、勝利演説で「ニューヨークはこれからも移民の町である」と述べたそうだ。  ちょうど今“A MOST INPERFECT UNION”という本、メキシコからアメリカに移住してきた作者が描くアメリカ史の漫画を読んでいて、アメリカ人はもともとがヨーロッパからの移民、その後アフリカから連れられてきた移民、南アメリカからの移民と移民だらけの国ということを改めて認識したところだった

 
 
 
日本人は近代フランスが好きだった?

「フランス革命についての省察」(以下、「省察」)を読み終えて、8月からは「アナーキズム 政治思想史的考察」(以下、「アナーキズム」)森政稔 (作品社 2023年)を読んでいる。  作者の森政稔(もり まさとし)さんは東京大学の政治・社会思想史の教授とのこと。昔の東大というか...

 
 
 
フランス革命についての省察7

フランス革命についての省察 エドマンド・バーク 著  二木 麻里 訳 光文社 古典新訳文庫 2021年第2刷 **古典を読もうキャンペーン中** 読んだ箇所P427~497  この本を読んで感想を書くのに時間がかかりすぎている。もちろん読むたびに書き留めておきたい大事なことが見つかるんだけど、長い本なので前読んだところを忘れたりし始めていて。この本の感想を最後まで書ききることに対するこだわりがだい

 
 
 

コメント


bottom of page