On Liberty 7
- scallopshcolarship
- 2024年6月26日
- 読了時間: 5分
更新日:4月28日
JOHN STUART MILL
On Liberty and The Subjection of Women / Edited by ALAN RYAN (PENGUIN CLASSICS)
読んだ箇所:On Liberty P58-71 (第二章のまとめと第三章の最初の部分)
引き続き、ミルの英文めちゃ読みにくい。
これ読むんじゃなくて聞かされたとしたら例え10回聞いても何も理解できんだろうな…。
でも英語の構文の勉強をしたので少し読解する糸口を見つけやすくなった。
けっこう繰り返しの内容が多いけど、書かれていることを要約していく。
P60 there is always hope when people are forced to listen to both side
自分に都合のいい意見ばかり聞いていてはいけないということ。無理にでも、両方の意見を聞け!
P62 controversial misconduct / 議論におけるルール違反
屁理屈、事実や反対意見の隠蔽、偽証、反対意見を不正確に伝える。
P62 intemperate discussion / 不適切な議論
嫌味、個人攻撃(誹謗中傷、名誉棄損)など。
反対意見を主張する者に対して、悪人というレッテル張りをするなど。
P62 In general, opinions contrary to those commonly received can only obtain a hearing by studied moderation of language, and the most cautions avoidance of unnecessary offence, from which they hardly ever deviate even in a slight degree without losing ground: while unmeasured vituperation employed on the side of the prevailing opinion, really does deter people from professing contrary opinions, and from listening to those who profess them.
少数派が意見を言うときには、慎重に節度ある表現を用いて、不必要な攻撃を与えるすきを見せないようにしなければならない。そうすることで初めて少数派の意見は聞いてもらえる。
多数派の意見をもつもの達からの過度な非難・罵倒を恐れて、少数派(反対派)は意見を表明できなくなり、表明しても聞いてもらえなくなる。
P63 giving merited honor to every one, whatever opinion he may hold, who has calmness to see and honesty to state what his opponents and their opinions really are, exaggerating nothing to their discredit, keeping nothing back which tells, or can be supposed to tell, in their favor.
反対者と反論の内容を落ち着いて正直に理解して語り、反対者の評判を落とすようなこと誇張して言わず、反対者の有利になるようなことを隠さない。そういう態度の人物は、どんな意見を持っていたとしても尊敬に値する。
P65 英文はとっちらかってるので省略
あらゆる意見が自由に述べられて、議論の末に一つの結論に収束した場合を除き、意見が一つということは望ましくない。
人間が真実のあらゆる面を認識できるようになるまでは、多様性があるほうがよく、それは意見についてと同様、行動についても当てはまる。
P65 he should be allowed, without molestation, to carry his opinions into practice at his own cost.
…Where, not the person’s own character, but the traditions or customs of other people are the rule of conduct, there is wanting one of the principal ingredients of human happiness, and quite the chief ingredient of individual and social progress.
…The free development of individuality is one of the leading essentials of well-being;…
P65-68あたりをまとめると、自分の行動を自分で選ぶ➩そのために知的な能力(理性だけでなく感情、感性も含めて)が鍛えられる➩それを行動に移す・やり遂げる➩行動力と強い意志が身に付く➩やればやるほど成長する
Wilhelm von Humboldtからの肯定的な引用。人間性の成長を木のそれに例えているのが印象的だった。
P69 A person whose desires and impulses are his own – are the expression of his own nature, as it has been developed and modified by his own culture – is said to have a character.
P70 二種類の人間像。カルバン主義の否定。
Aタイプ:”conformity is the first thing thought of ”
Bタイプ:”What do I prefer? or, what would suit my character and disposition? or, what would allow the best and highest in me to have fair play, and enable it to grow and thrive?”
P71 唐突なPericles (Perikles), John Knox, Alcibiades(Alkibiades)への言及。誰?
日本大百科全書によると、ペリクレスはアテネ民主政の完成者で、アテネの貴族政を徹底的に民主化した人らしい。両親ともにアテネ人の男子にのみ市民権を与えた。パルテノン神殿の建設を決めたのもこの人らしい。
アルキビアデスはソクラテスの弟子。「アルキビアデスの行動によってソクラテスの裁判が不利に」とあるのでミル的には低評価と推察できる。
ジョン・ノックスは清教主義の創始者の一人で、スコットランド人だけど、フランスで奴隷にされたり、イギリスで宮廷牧師になったけどその後王様の改宗騒動でスイスに亡命したり、大変な人生だったみたい。自分で考えぬいた真理を信じ、守ったからミル的には◎ぽい。
感想
時事ネタ系のYouTuberさんって毎日もしくは毎週動画上げる人が多くて、毎日見てるとそれだけで日々の余暇時間が終わっちゃう。余暇の時間にわざわざ嫌いな動画見たくない。
でも真面目な話題について本当に自分の意見を持とうとしたら、賛否両論(左右両論)聞かないとだめなんやね。産経新聞も赤旗も読まんとね。世界も月刊日本も読まんとね。(絶対読んでない。)
多数派の意見の弁士が討論でマナー違反、ルール違反をしても許されがちな一方、少数派がそんな手段を取ろうものならぼっこぼこに責められる。少数派は見方が少ないので不当な誹謗中傷をされても放っておかれる。わかるよ…。
ミルは、ジョン・ノックスとペリクレスのいいとこどりを主張している…?あいにく、二人ともよく知らないのでよく理解できない。こういうね、ギリシャ、ローマから近代までのヨーロッパ思想史における有名人物を当然のように説明なく挙げちゃうところがね。インテリさんやね。エーゲ海から北海までが世界の中心なのか!なんか疲れるわ~。
でも「だから中国史と日本史をやろう!」とは言いたくない。今は英語の勉強とリベラルのバイブルを読むと決めたので。

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