「ポスト政治の政治理論」3
- scallopshcolarship
- 2023年11月18日
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読んだ本「ポスト政治の政治理論」 松尾隆佑 2019年 法政大学出版局 P111-170
予め知っていたこと、聞いたことはあったことの復習 テクノロジー・アセスメント、コンセンサス会議 P122「パブリック・コメントの実施を通じた政策の変更可能性は低い」 P152「憲法典がなければ憲法秩序がないわけではない。」
P163「選別主義的な福祉がターゲットとするような人びとは、他の市民との関係において劣位に立たされやすいため、…」
新しく知ったこと、覚えたこと、印象に残ったこと 「分析の政治」:ステークホルダー分析自体が、政治過程に含まれる。 P146「権力の外部性を考慮しなければ、政治社会の存立根拠に道理的な説明を与えることは不可能である。」「特定の公共権力によって共通に影響を被るという事実こそが、政治社会の存立を支えていると考えるべきである。」 P157「国境は原則として開放されるべきである。」 トービン税(通貨取引税)、国際連帯税
感想・解釈メモ 第2章最終節の第2段落「民主政治を支える情報的基盤として特に整備が望まれるのは、①…」で挙げられている5項目、すべてに深くうなずいた。 「①統治権力や大資本から独立した多元的なメディアが自由に活動できる言論空間」 やっぱり新聞や雑誌の記者、フリージャーナリストに自由に活動してもらうためには、自分が得たい情報に対してお金を出すことが不可欠よな。 NHKはその潤沢な資金力でぜひスクープ連発してくださいな。 「②利用可能な経済的資源の多寡によって政治的コミュニケーションにおける影響力が著しい不均衡に陥ることを防ぐ政治資金規正」 作家の本間龍さんが、現行の法律では憲法改正の国民投票に関してコマーシャルの打ち方やテレビでの取り上げ方に著しい不平等が起こりうるとして注意喚起されている。 「③他者への最低限の尊重を欠く表現や他者の自律を脅かす行為、事実の歪曲や虚偽の流布などの阻止・抑制」 情報の真贋を見抜くのは難しい。たとえ誤情報でも、発表者は本気で信じていることもあるし。 ドキュメンタリーなのかフィクションなのか、演出の範囲と言えるのかとか。 余談だが、私は洋服店の店員さんの「とてもお似合いです~」を信用している。 また、25歳のころ「まめゴマ」というキャラクターの本を読み、実話のコミックエッセイだと思って周りに「金魚鉢で飼える小さいアザラシがいて、ペットショップで買えるんだって!」と話して馬鹿にされたが、それでもしばらくまめゴマは本当にいると思っていた。 何が本当か分からない…なので今は堤未果さんの100分de名著「ナオミ・クライン ショック・ドクトリン」の信ぴょう性まで疑っている。(あまりにも内容が衝撃的なので…)
「➃行政の透明性を確保して統治権力の監視を可能にする情報公開や公文書管理」 最近まで、公文書が大事なものだという認識がなかった。今はアーキビスト資格に興味がある。
「⑤社会の知的資源を確保・発展させ、市民の自律能力を支える公共図書館および学問研究の公的助成」
公共図書館は本当に本当にありがたいもの。本屋さんに置いてないような古い本もあるし。ウィリアム・モリスの本にも「“図書館が私の大学”という市民」みたいな言葉が出てきたような。
関連・発展学習 文献リストに載っている齋藤純一さんの本はぜひ読まなければ…。

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