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家政学について読む 3

  • scallopshcolarship
  • 2024年3月6日
  • 読了時間: 3分

読んだ本

家庭の中から世界を変えた女性たち ダニエル・ドライリンガー(著)                  永盛 鷹司(訳) 東京堂出版 2022年

P246-(終)


予め知っていたこと、聞いたことはあったことに関連すること

・1957年10月4日 ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。

アメリカはソ連に対抗するために教育における科学分野の強化に取り組む。

・アパルトヘイト(人種隔離)といえば、歴史で習った南アフリカ共和国の政策という認識しかなかった。

最近になって、現在イスラエル パレスチナ自治区で起きている紛争に関連するニュース解説などで聞く機会も増えた。

アメリカの人種差別については南北戦争と、トランプ政権時に大きな争点となったメキシコとの問題くらいしか知らなかったが、1960年代までは陰に陽に黒人差別があったようだ。

学校で部活動が分かれていたり、就職の機会が制限されていたり。

・ラディカル・フェミニスト ロビン・モーガン :フェミニズムにはいろんな流派があり、○○フェミニズムという名前がいろいろあるという程度の知識だった。

ロビン・モーガンのWikiを読んだけど、この人すごい魅力的だな。

・人間環境学という名称は大学(院)の紹介などで聞いたことがあったけど、正直謎だった。

謎なのも仕方がなかった。こういう一つの学問領域に収まらない分野を「学際領域」というらしい。

アメリカでは家政学部から「ヒューマン・エコロジー学部」になった大学があったと本書に書かれている。


初めて知ったこと、印象に残ったこと、覚えたこと

A Nation at Risk 危機に立つ国家(1983年) という報告書から、アメリカ教育改革が始まった。

キリスト教保守の教科書裁判:家政学の教科書で学生に対して“家族や人生について自分で考えて価値観を確立していこう的“なことを教えていたら、”キリスト教的な価値観は絶対ではないということを教えている、これはヒューマニズム、宗教的中立という新たな宗教の押し付けだ“として、キリスト教を信仰する人々(ファンダメンタリスト)から裁判を起こされた。(ざっくり要約。)

ネットで“アメリカ 教科書 裁判 キリスト教”などの言葉を入れて検索してみると、家政学の教科書だけがやり玉に挙げられたのではなく、ファンダメンタリストが起こした公教育に関する裁判は色々あったようだ。裁判で最終的に訴えが認められなくても、裁判中に注目を集めることで団体に対するカンパを集めたり、学校や教科書会社に圧力をかけて自主的に配慮をさせたりすることに成功する。


感想・解釈メモ

 アメリカに対して漠然と「進歩的で自由・平等、実力主義な国だ」というイメージがあった。

 でもアメリカにも“伝統的家族観”があって、差別もあったんだな。“伝統的家族観”というのは日本と大差なくて「女性は家庭」「子どもは親に従う」「親の信仰している宗教に子どもも当然入信する」とか。

 「女性は家庭」と言っても現代の都市の専業主婦のような暮らしではなくて、がっつり労働はしていた。子どもも多かっただろうし。

 だから別に「女は楽でいいね~」ってバカにされていたわけではなさそう。それはそれで夫婦の分業としてアリだと思う。

 私は家事嫌いだけど、正直お勤めも好きではない。子どもができて紆余曲折の末仕事を辞めざるを得なくなった現状について不満はあるけど「家事育児担当にさせられて辛い、一刻も早く再就職したい。」とまでは思っていない。

 ただ、資本主義(貨幣経済)と伝統的家族観の組み合わせが心に不協和を起こしている。

資本主義の理念をとるなら、「主婦に家事労働分のお金ちょうだい。」になり、家庭がちょっとギスギスしそう。夫に雇用されているわけではないし…。

 なら、コープとかちふれとか作ったご婦人たちのように、資本主義の価値観から片足抜けて生きた方が楽かも。

 
 
 

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