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賃労働者、経済学を学ぶ

  • 9 分前
  • 読了時間: 5分

 22年秋ごろに労働経済学の本を読んで以来、経済学にはまっている。

経済学ってすそ野が広くて、自分が生活のなかで「問い」を抱いたとき、経済学は何かしら絡んでくる。例えば・・・


給料安いぞ!・・・➩労働経済学、マルクス経済学

税金・社会保険料高いよ・・・➩公共経済学・医療経済学

選挙結果に疑問?➩公共選択論

私の仕事って社会の役に立っているのかなぁ➩古典的な経済学、経済思想

コモンズってうまくいくの?➩公共経済学(オストロム)、協働、社会的経済参加

温暖化とか原発について・・・➩外部不経済

なんで街でSUVに乗るの?➩ヴェブレンの”顕示的消費”

 

 その他、軍事産業ってコストどうなん?とか、なんで高いギア買って命がけで山に登るの?とか、なんでホストってシャンパン○万円で売れるの?とか。好きな人からしたら「そんなん、気持ちの問題やん!」で済むのかもしれないけど、私はお金とか損得とかの問題としてみてしまう。

 

 これはもう、経済学に本腰を入れて取り組むしかない!

 ということで、最近暇を見つけてはGeminiに相談していた。

 

 大学院に行くべきか。学部からやり直すべきか。働きながら読書して満足するべきか。

色々な切り口から相談したけど、避けられない大きな課題は1つ。経済学には数学・統計学がいること。これ抜きで本を読んで満足しているレベルは、アマチュア。確かに、最近学部1~2年生向けらしい経済学の教科書を読んでいると、けっこう数式出てくるんよね。ていうか、そもそも数学的に説明する(きれいなグラフを描く)ために仮定をおいているところがあって、それが理論の前提なので、理論と数学が一体なんよね。

 数学かぁー。読書は電車の中で立ってでもできるけど、数学って落ち着いて机について、紙と鉛筆もたないといけないからなぁ。なかなかできそうにないなぁ。子どもが学校に行き始めたら、机並べて一緒に勉強できるかしら・・・。


 大学1~2年レベルから、大学3~4年レベルに行くには、数学・統計学が必要。

そして、学部を脱して院に行くには、その分野についての詳しい知識と、自分の立てた問いが必要。

 ぼちぼち頑張ります・・・。

 

 まずは、「芯まで身につくはじめての統計学」(分寺杏介 近代科学社)を買ったのでこれで勉強してみます。

(実は2年前に、「計量経済学の第一歩-実証分析のススメ」(田中隆一 有斐閣)を買ったけど、80ページくらいで挫折したね。推定量とか一致性とか不偏性とかのあたりでだめだった。だから別の本でやり直すんだ・・・。)


最近読んだ本:

①「マルクス経済学で考えたい人のための 経済原論入門講義」(高橋勉 法律文化社)

②「公共経済学」(川出真清 日本評論社)


おもしろかったところ:

 ①マルクス経済学では、景気循環を説明できることが大事らしい。あと、労働者の働きが生む価値が1だとすると、できる会社の場合1/3くらいが労働者の賃金で、残りは投資とか株主還元とか役員報酬とかその他経費として使われている、または貯めこまれているらしい。

 ちなみに、労働が価値の源泉なので、不労所得は単なる価値の移転ととらえる。

 カピ君の裏切りに涙。いや、私は初めからあやしいと思ってたよ!

 

 ②こういう問題があります➩経済学的にこういう解決策があります➩でもこういう問題が残ります という流れで、どの章も面白い。

 どっちも、今後また折に触れて読み直すことになりそう。余計なお世話かもしれないけど、私的には「これらの本は全社会人必読では・・?」とまで思った!


読みながら思いついたこと:

 ホストクラブで飲むお酒とか、配信者への投げ銭とかで対価として不相応に高額なものって、対価じゃなくて贈与ととらえた方がいいのでは?と思った。


①と②の共通点:

 意外な共通点があった!


 ①では「第2章 貨幣ーなぜお金は"お金"なのか?」で、利己的利他心原理として、自分の欲しいものを手に入れるために、誰もが欲しがるお金を準備するというくだりがあった。その前に、原始的共同体の話で、原始社会の個人は共同体から追い出されると生きていけなくなるので、個人の利益より共同体への貢献を優先するということも書いてあった。さらに、そこから"お金を持っている"ことが"社会に貢献した証"ととらえられるようになり、実際はそんなことなくても"お金を持っている"="社会的に偉い"となってしまったり、お金持ちの利己的行動を認めないといけない理屈になってしまうということにも言及されていた。


 ②では、「第11章 公共選択論 11.5 政党制、官僚制の組織問題」で、「個人は自分の目標を達成するために、まず最初に組織の目標を達成することが求められます。このとき、組織が達成したい目標は、個人のそれと異なるだけでなく、社会全体の厚生増進に繋がるともかぎりません。(p180)」と、さらりと無情なことが書かれていた。


 ちなみに、先に書いたホストクラブや配信コミュニティでも同じことであって、お金を払っている方には個人的欲望があり、それを達成するために他者にお金を払って(私的には贈与して)貢献しているということ。

 ストレートに、”お金を介さず欲しいものを手に入れたい!””すぐに自分の目標を達成したい!"ではうまくいかないらしい。急がば回れ。でも、回り道には弊害があるのです。本来の目的を見失うとか、矛盾を感じるとか。

 こういうふうにわきに反れちゃうから、数学向いてないんかなぁ。でも必要らしいから、”利己的利他心”ならぬ”空想的数学心”で、回り道でも歩いていきます・・・。 

 

 

 

 


 
 
 

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